議員日誌1146  伊達市との友好都市提携協約    9/20

 筑西市と伊達市(福島県)には歴史的な繋がりがあり、近年の交流が双方の議会の意識を高め、今定例会において友好都市提携の協約が成立いたしました。その歴史について簡単に説明いたします。

 筑西市の中舘に伊佐城跡があります。現在の中舘観音寺の境内となっています。平安末期にはこの地は伊佐の荘と呼ばれ、伊佐氏が支配し、伊佐城は伊佐氏の居城でした。鎌倉時代の草創期(1189年)に時の城主「伊佐朝宗(いさともむね)」が源頼朝に従軍し奥州合戦にて武功を上げ、この功績で朝宗は陸奥国伊達郡(むつのくにだてぐん)を拝領しました。朝宗と伊達氏族の一部は伊達郡に移り「伊達氏(だてし)」を名乗り、伊佐氏と2系統となって時代が進みます。

 

  その後の歴史も興味深いのですが、筑西市では古来、「伊佐朝宗が伊達氏の初代,伊達朝宗

である」が通説です。しかしながら、伊達市の通説では、常陸国中村荘の中村常陸入道念西(なかむらひたちにゅうどうねんさい)が頼朝に従い奥州合戦で武功を挙げ、伊達郡に移り、初代の伊達朝宗が誕生したとなっています。(日誌1141参照)。伊達市では、現在「伊達氏のルーツ」をシティプロモーションに使っており、初代朝宗のキャラクターを作成して話題になっています。そこに伊佐朝宗の名は出てきません。

 

 これまでならそれでよいのですが、友好都市提携となり交流を深めるのであれば、筑西市側からの提案があってもよいのではないでしょうか。伊達市の市民にも「伊佐朝宗」の表記を目にする機会を設けていただけるようお願いしてもよろしいのではないでしょうか。

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