先日(10日)、新中核病院・地域医療に関して、真壁医師会の落合先生の講演がありました。これまでも行政が協力した医師会主催のシンポジウムが2度ほどありましたが、協和中央病院との再編統合案がでてから、筑西市と医師会の歩調がそろいません。そもそも理想とすべき新中核病院像が違います。県や筑西市は、救急医療を備えた総合病院を求めていますが、医師会は、救急医療を含め心疾患・脳疾患に特化した病院(総合診療科は設置)を求めています。
また、医師会が予想する地域医療のシミュレーションと行政のそれではやはり違います。結論から言えば、医師会は、協和中央病院は現在重要な役割を果たしており、新中核病院と連携すべき存在で、これを新中核病院に格上げすれば、かえって医療過疎を招くというものです。この理論を正確に理解することは難しいことですが、医師会が否定的な見解を示している以上、いま俎上に上がっている3病院統合案は、難航が予想されます。更に、桜川市議会が同床異夢の状態では実現可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。
講演終了後、実現可能な地域医療体制・中核病院像を質問したところ、理想はこれまで通りで、現実は政治が判断して下さいということです。市民病院の再整備、筑西市単独事業が現実味を帯びてきています。