これまで筑西市の政治の場では本庁舎について本旨を論じることがなされていません。現本庁舎をどうすべきかの前に、11万都市の市庁舎はどうあるべきかを真剣に議論すべきであろうと考えます。筑西市は合併し、面積が2倍以上、中心部から周辺部までの距離も相当なものになりました。当然、今後は市役所の位置的配慮も必要でしょう。交通アクセスの配慮も必要でしょう。一体感の醸成も必要です。これらは筑西市の新都市構想の中で論じるべきです。
近年における重要公共施設の配置は、中心市街地の賑わいをテーマに行われてきました。中央図書館、稲荷町通りの拡幅・整備、アルテリオ(美術館)建設、シビックコア(合庁)建設然り。中心市街地の賑わいの主役は民間と言う観点では、行政がやるべき施策は十分に行われたという意見があります。このような意見も尊重すべきでしょう。
今後の重要公共施設の配置は、筑西市の特性から、東西南北へ伸びる幹線道路の近く、さらに中心街に近く、十分な駐車場が取れる場所となるでしょう。時間をかけて良いテーマです。本庁舎のあるべき姿について、有識者や専門家の検討委員会、議会には特別委員会があってしかるべきです。現本庁舎の対処は、それに向けた合理性のあるものに落ち着くはずです。