議員日誌208   ソーラー発電   H25  8.3

 昨今、ソーラーパネルによる発電事業の相談が見られます。相談の趣旨は、事業の許可は取れるのか、事業として成り立つのかといったものですが、私はこの相談をとおし、2つのテーマが隠されていると感じています。  一つは、環境問題との関連。3.11震災以前は、CO2排出削減を目的に火力発電にかわる再生可能エネルギーの一つとして注目を集めました。震災後は脱原発、減原発も目的の一つとなっています。地球温暖化、核汚染という重大な地球環境問題を解決する手段として今後も注目を浴びることは間違いありません。社会的に見て肯定的に捉えるべきでしょう。  二つ目は、事業性の問題。まさに、事業として成り立つのか、です。国も後押ししています。一般の事業者が再生可能エネルギ―電力を生産しやすい仕組みを法制化しました。電力会社による買い取り制度です。ソーラー発電事業は、設備を設置してしまえば後は特別仕事はありません。ほぼ自動的に発電が行われ自動的に電力会社からお金が入ります。事業者はノウハウを必要としません。熟練する必要もありません。維持管理は外注が殆どですから人を雇うことも必要ありません。融資を受ける場合、月々の返済と収益のバランスさえ取れていれば、確実に利益が出ます。一見、素人事業者にとって比較的参入しやすく安全な投資・事業に映ります。  以上二つのテーマを考えれば賛成意見を言わざるを得ませんが、若干の疑念が残ります。考察は稿を改めます。

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