議員日誌213    戦争体験を語る    H25 8.16

 前回、戦争の思い出の会について伝えましたが、戦争の記憶に関しては闇の部分にも触れなければなりません。従軍経験のある95歳の方の証言ですが、彼は旧日本軍が朝鮮で犯した罪状について語っています。いわゆる慰安婦、略奪についてです。この話になりますと、戦争は悲劇だから2度と起こしてはならない、だけでは済まされないようです。

 日本は敗戦後、様々な形で賠償・補償をしてきました。日本政府も公式には賠償・補償は解決済みの立場です。私も教科書でそのように教えられてきましたのでそう信じています。しかし、特定の国と一部の人は否定します。日本は犯した戦争犯罪を国際的に謝罪すべきだということのようです。先の旧軍人の証言は、これらの立場をとる国や人たちに、政治的に利用されています。

 仮に旧日本軍が慰安婦連行や略奪を行ったとするなら、これを国際的に公表し、謝罪賠償するべきなのでしょうか。国際法や戦後賠償・補償に関する条約に詳しい人たちに任せておけないのでしょうか。私の父は旧軍人であり、旧満州で敗戦を迎え、シベリヤ抑留の被害者です。父は日本軍が犯罪を犯したことなど一度も語ったことはありません。私は父を尊敬しています。私の様に親世代を尊敬している人は沢山おり社会の中心的立場の世代です。先に述べた立場を取る人たちが、国際法や条約などをもとに論理的に議論を進めることをせず、感情的な議論で日本人を自虐史観に落とし込むやり方を続ければ、その反感は大きなうねりとなるでしょう。

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