今議会において、本庁舎の耐震補強工事が補正予算として議案化されました。約1億円です。待ちに待った感がします。私は賛成します。常任委員会は賛成多数で通過しました。担当部長の説明では、震度6.強に耐える補強ということです。SRF工法といい、ポリエステル製フィルムを柱や壁に巻きつけることでその強度を飛躍的に高めるものです。執行部は応急的という表現を使いますが、一般的には長期間使用可能です。スピカビルに移転を予定しているため、そのように表現するのでしょう。
重要なことは、SRF工法で補強すれば、当分の間(10年か15年かわかりませんが)震度6強の地震では、倒壊や崩壊の危険がなくなるということです。大金を投じて移転などせずとも職員・市民の安全は確保できます。一般的には鉄筋コンクリート造りの建物は耐用年数が60年です。必要な補強、補修を行えば筑西市役所(昭和48年築)の場合、あと20年は大丈夫のはずです。そうであれば、スピカビルの活用法は原点に戻り、民間活力で複合ビルとして利用することを考えるべきです。実績ある管理会社に業務委託すればよいのです。必ず借り手は存在します。
本庁舎については、さらなる話し合いを持ち、将来のための基金を積み立て、本格的建て替えを準備することです。1市3町が合併し、11万市民、200平方㎞の市域を持つ筑西市、自動車移動が活動の中心の都市の今後半世紀の本庁舎です。10年から15年、時間は十分あります。