日野自動車古河工場において、案内担当者から関連企業の説明を受けました。それによると、関連企業は200社ほどあるということ、日野自動車本体の26年の完全移転に際し、これらの関連企業は、移転するかどうかはそれぞれの企業が判断することになり、日野自動車としては予測できないということです。関連企業はそれぞれがネットワークで結ばれ単独では存立し得ません。部品供給のネットワークです。まさにサプライチェーンです。これらはお互い近接しているか物流の利便性がよくなければなりません。つまり、関連企業を誘致するには、基幹道路が不可欠だということです。サプライチェーンを形成する企業が県西地区に進出するか、日野市近辺の既存工場にとどまるかは、物流を含めた生産の経済効率を判断基準にするからです。
筑西市の現状はどうでしょうか。日野自動車古河工場への基幹道路はどの程度整備されているのでしょうか。道路だけを見れば筑西市への進出はとても不安です。おそらく現状では国道4号バイパスが最も相応しい基幹道路です。筑西市はとても対抗できません。今後は結城市と連携し早期の筑西幹線道路の整備を県に要請し、進めなければなりません。道路の完成を待つばかりでは足りません。道路網の将来形をにらみ、進出企業にとって好条件の土地を提供する工夫が必要です。筑西市に新設された企業誘致推進室の奮起が求められています。