桜川市長選挙が近づくにつれ、様々な情勢分析が飛び交っています。立場上中立なコメントしか出せませんが、筑西市にとって、新中核病院問題の当事者同士ということで、無関心ではいられません。筑西市長は、先だって、2病院再編統合路線からそれぞれの機能分担路線へ変更する旨発表しましたが、これとて桜川市との合意がなければ前に進みません。両市の協議は事実上桜川市長選のため停止しています。流れは筑西市民病院の単独再整備となりつつあります。桜川氏が協議に応じなければ、それも止む無しでしたが、新人の大塚氏が興味深い行動をとっています。
大塚氏は、真壁医師会に対し推薦をもとめ、その際真壁医師会が主張する新中核病院構想を公約すると伝えたそうです。そして医師会は推薦を決めたそうです。自民党はすでに大塚氏支持です。一方、現職に関しては、先の職員による不祥事が表面化したばかり。大塚氏に風が吹いているかもしれません。仮に大塚氏が当選した場合、新中核病院構想は変化するのでしょうか。表面的に見れば、医師会の主張は2病院再編統合ですから、大塚氏はそれを主張することになります。しかし、23年12月から24年6月にかけて再編統合を推したのは現市長、大塚氏は反対派の急先鋒だったはず。
新中核病院は、医療界の意見では公立2病院統合で300床が理想、しかし民主主義と現実政治の答えはそれを否定してきました。そしてそれぞれが単独を選択するかに見えていました。筑西市は、ここにきて理想的発言に期待をすべきなのでしょうか。新中核病院に対する両候補の発言を注視していかなければなりません。