私の事務所に、ある宅建業者の方から住宅建築に関する許可申請の依頼がありました。申請人は、福島県浪江町の方でした。浪江町と言えば3.11の震災で大被害を受けたところです。日立グループ関連で浪江の方が筑西市(川島地区)に何人か来ているとは聞いていましたが、定住するために住宅を建築する話ははじめて聞きました。
筑西市は一昨年、区域指定制度を採り入れました。調整区域の土地に住宅を建築する場合、多くの場合、地域出身者でなければ許可が取得できませんでした。これを市外、県外の人にも許可が取れるようにする制度が区域指定制度です。人口流入にいくばくかの追い風になることを期待していました。さらに3.11の被災・原発被災で故郷を追われた福島の方の救済に役立つことを期待していました。
宅地開発課、農業委員会よりいくつか問題点が提起されましたが事前協議は整いました。浪江町からの転入者を温かく受け入れられそうです。筑西市の区域指定制度を誇りに思います。