国政に関して大変大きな出来事が年末にありました。一つは特定秘密保護法です。法律ですからそれを審議する権限は我々市議会にはもちろんありません。しかし、地方議会としての意思表示は可能であり、これだけ世論が沸騰している事案ですので、意思表示すべきだと考えていました。新聞論調では反対、慎重意見が圧倒的多数でした。私も、国家機密の重要性は理解しますが、法案としては審議未了と感じていましたので、市議会の反対要望書に署名しましたが、残念ながら少数意見で採択されませんでした。
もう一つは、阿部総理が靖国神社を参拝したことです。私見ですが、全国戦没者追悼式が行われていますし、各自治体でもそれぞれ追悼式が行われている以上、靖国神社へこだわる必要はないと思います。(靖国神社に祭られている霊と全国戦没者追悼式の対象となる霊は別ではありますが。)まして中国韓国が反日で結束するのであれば避けて当然と考えていました。マスコミ報道では、識者、経済人、政治評論家はこぞって批判的です。阿部総理はまさに四面楚歌です。
しかし、此度の騒動で気になることは、アメリカが「失望」という声明を出したことです。非公式に参拝を見送るように伝えていたのでしょう。私はこれに大変違和感を覚えました。「アメリカが言うことではないだろう」と思わず心で叫びました。これまでの中・韓の日本に対する非礼さと今度の阿部総理の参拝では比べものになりません。中国は領空、領海侵犯、韓国は竹島に大統領や閣僚が上陸しています。どちらが紛争の種をまいているか明白です。アメリカは、これまで通り、参拝の是非についてはコメントせず、が妥当でした。これでは明らかに中・韓よりであり、今後、中・韓はますます増長して、ことあるごとに日本にいちゃもんをつけてくることは明白です。
かつて小泉総理が靖国参拝を決行した時、大変不快感を覚えました。彼はそれまで参拝に熱心ではなかったはずです。明らかにスタンドプレーに映りました。しかし、此度は、私の中に変化があります。これまで日本が中・韓に譲歩しても、日中、日韓は進展しませんでした。逆に、反日はエスカレートし、要求は常軌を逸するまでになっています。日本の世論は反中、反韓が大勢となり、そして此度の騒動で反米に傾く恐れが生じています。国内が右傾化している時期と重なります。今後、我々国民は、平和ボケから一足飛びに臨戦モードになる恐れがあります。注意深く、自らを律していく必要がありそうです。