昨日、筑西市聴覚障碍者協会の総会に招かれました。障碍者団体に招かれたのは市議会議員4年目にして初めてのことです。協会としては昨年に障碍者総合支援法が施行され、今年2月に「障碍者権利条約」が批准されたことを受けて、社会とのかかわりに積極的になったのだと思います。
私は、3月議会において「手話言語法の制定」を求める請願の紹介議員となりました。障碍者福祉施策に関心が高まっている昨今、聴覚障碍者協会からの依頼があり当然のように賛同したものですが、議会では採択されませんでした。申し訳ない気持ちを抱えて総会に出席しましたが、聴覚障碍者の方たちに直接会って、改めて自分の認識不足を思い知らされました。彼らがどうゆう状態にあるのか、何を要望しているのか、有効な福祉施策は何か、私はほとんど理解できていませんでした。障碍者福祉を語る前に障碍者の方たちと語り合うことがいかに大切か思い知らされました。
聴覚障碍者の方たちは、手話を介して意思の疎通を図っています。しかし、その意思疎通は健常者の会話に遠く及ばないように感じます。手話の習得の度合いなのでしょう。社会生活の中で健常者と会話する機会、意思を伝えたり受けたりする機会が少ないがために手話によるコミュニケーション技術が上達しないのでしょう。これではいつまでたっても聴覚障碍者の人権は守れません。 前に進めるには、健常者の中に手話のできる人数を増やすことです。聴覚障碍者が会話を増やすにはそれしかありません。健常者が手話を学ぶ機会を増やすことでしょう。