本日、地元消防団(17分団―野殿)の新ポンプ車披露式典に招かれました。20年ぶりに、新ポンプ車が配備されましたが、実は20年前、私は現役団員として当時の新旧ポンプ車の交替を経験しています。 当時の退役ポンプ車は、オープン車タイプで搭乗者の安全性が十分でなく、またポンプ操作が複雑で、緊急時の放水に時間がかかっていました。それに比べ新ポンプ車はワゴンタイプであり、ポンプ操作が単純化されていました。放水時間が半分ほどになり感激したものです。団員の負担を軽減しながら団の存在価値を高めるには、より性能の良い車両配備は重要です。此度の新ポンプ車はさらに機能が充実しているようです。団員の活躍と安全を祈念いたします。
ところで消防団は市民ボランティアで成り立っています。団員は他に職業を持った市民であり、現状は8割がた会社員と聞いています。そして団員確保は年々難しくなっているようです。このような状況では、消防団を維持する意義を見直す必要があります。経験から言えば、火事は第1にプロの消防署に任せ、消防団は後方支援に回るべきで署からの要請があった場合にのみ放水すべきでしょう。これで団の負担は相当に軽減します。
消防団の役割は火事の出動ばかりではなく、災害時の救助隊となることも含まれています。3年前の大地震の時の活躍はその良い実例です。古くは昭和61年の時の小貝川氾濫時の出動です。このような災害はめったにありませんが、必ず起こります。その時の出動部隊は消防団をおいて他にありません。この役目を第1と考えれば、団員の負担は減り、団の存在価値は高まるのではないでしょうか。
PS 私の息子が今年消防団17分団に入団しました。2代に亘る消防団ですので少し誇りに思います。私の経験を理解してくれると信じます。