日本国民にとって、最も関心のある政治課題は、TPP、原発、集団的自衛権、中韓連携反日でしょう。前二つは国民生活に直結します。中でもここ数日TPP報道が気になります。
TPPの是非は1年以上前から(民主党政権時代)議論されていました。時の政府が推進しようとして野党自民党が反対していました。佐藤ゆかり議員が野田総理にISD条項で問い詰め、野田総理が「寡聞にして・・・」は有名となりました。時は移り、政権が逆転し政権は自民党、TPPは国是という論調をすっかり定着させた感があります。そして、問題は農業産品の聖域を守れるかということに焦点があてられています。聖域5品目の関税をある程度維持できれば現政権は交渉に勝ったと宣伝するでしょう。マスコミは政権の広報機関のようです。
本当にそうなのでしょうか。ISD条項はどうなったのでしょうか。日本の医療保険のすぐれた特徴-国民皆保険は守れるのでしょうか。日本の質の高いそして平等な医療は維持できるのでしょうか。国民の命・健康に直結する食の安全は確保できるのでしょうか。TPPの問題は農産品5品目という風に矮小化されてしまっています。TPPに乗り遅れると国が衰退するような刷り込み報道がなされていないか、とても気になります。