先日、市の入札担当から、競争入札に係る予定価格についてのお知らせが届きました。これまでは、公共工事の場合、設計金額から一定の割合を掛けて(いわゆる歩切して)予定価格を導いていたのですが、これを改め、設計金額をそのまま予定価格とするようです。
これまで歩切については合理的な説明がないという批判がありましたので、予定価格については透明性が高まりました。一方で、落札率が高いという批判に対し、請負率(落札価格÷設計金額)は自動的に数パーセント低くなることで、正当性を見出す作用がありましたが、今後も100%に近い落札率になると落札業者への風当たりは強くなるかもしれません。
全国的に入札不調となる公共工事が増えています。これは、予定価格が低すぎるか、工事需要が多すぎるか、ということです。前者であれば予定価格の高め設定はやむを得ないでしょうが、後者の場合、需給が緩むのを待つ姿勢も重要で、工事の緊急性を十分吟味する必要があります。