3月議会、彼岸、卒業式、その他所用一段落したところで市井(しせい)すなわち集落や住宅街において市民の皆さんに市政報告をしていますが、居住区の盛衰というものを感じることがあります。
新興の分譲居住区(例えば八丁台、幸町3丁目等)は、子育て中の若い夫婦世帯が多く街区はきれいですがコミュニティ感が希薄です。成熟期(みどり町、榎生1丁目、幸町2丁目)では、それなりに自治会活動もありコミュニティ感が見て取れます。問題は衰退期の居住区です。
衰退期というのは分譲から40年前後のものですが、居住区により劣化の程度にばらつきがあり、総じていえば行政主導区域は景観の劣化はさほどでもなく、民間分譲区域は劣化が進んでいます。数としては、民間分譲が圧倒的に多く、市内全域にあります。こういった居住区は、高齢者のみの世帯が多く、空き家も増えています。 原因は道路及び側溝、1区画の広さ、既存建築物の低グレードに原因がありそうです。快適な居住環境が望めないので当該居住区に新たに住居を建てる若い人がいないのです。放っておけば、スラム化の恐れさえあります。行政と民間で知恵を絞る必要があります。
分譲居住区とは全く違う時間スパンで衰退する既存集落も気になります。これについては稿を改めます。