私は、これまでも都市計画、マスタープラン、新市構想に関して質問してまいりました。それは、筑西市のこれまでの都市計画構想がコンパクトシティ構想を基礎としていることにたいする異議です。
確かに、日本全体人口減少が進んでおり、これは20年以上も前から推定されていることです。これをもとに政府は地方都市に対し新たな開発を伴う拡大路線を戒めていました。まともな市の行政としては当然の選択です。この路線に従い、旧下館、関城、明野、協和の自治体は都市計画を進めてきました。そして合併筑西市もこれを踏襲しています。稲荷町通りの再開発、アルテリオ事業、シビックコア事業、さかのぼれば中央図書館、そして此度の駅前市役所。
しかし、その検証がなされてきたのか疑問です。拡大を伴わない新市構想に不足はないのか、現在の稲荷町通りのムードはどう判断するのか。私は疑問を抱いています。筑西市の力の源泉、経済力の源泉は、間違いなく自動車。マイカー移動です。これを軽視すれば人は集まりません。まちづくりは失敗します。駐車場がまともにない公共施設をいくら作っても、利用が進みません。広くても自動車のアクセスの悪いところは同じことです。
今後、新たな新市構想をつくるのか、これまでの路線を踏襲するのか、今まさに岐路に差し掛かっています。