6月定例会において総額75億円の予算が付いたことは既報のとおり。当時から、建設工事費の高騰があり増額補正は必至という予測がありましたが、今定例会の最終日に約47億円の増額補正が提出されました。質疑はあったものの全員賛成で無事成立。
筑西市議会においては、新中核病院建設はなんとしても、いくらかかっても成功させるという実にしっかりとしたコンセンサスがあるようです。市長以下執行部は、この点に関しては安心しているでしょう。議会対策にそれほど神経を使うことはないようです。しかし、議会がこれではチェック機能が心配です。反省しています。病院建設に関しては、政治的にはかなり進んだと言えます。現時点では建設に関して作業部会が立ち上がり診療科などの具体的運営形態計画が整いつつあります。この段階で議会の役目と言えば、財政規律から見たチェックではないで しょうか。
幸い、まじめな担当部署がこの段階で補正の増額と収支計画を提示してくれました。設計図が出来ていない段階ですから概略的数字であろうことは当然ですが、100億近い借金という現実、その返済を含めた収支計画には不安が付きまといます。市議会は、市民感情に棹差すばかりではその使命を失います。嫌われようとも質すことは質す―自戒の念を込めて。