定例会において、安保法の廃止を求める意見書が提出されました。国政においも野党勢力が安保法廃止の動きを見せています。私は、限定的集団的自衛権の行使を容認する立場でありますが、PKOの駆けつけ警護や恒久法による米軍の後方支援は反対です。その意味で先の安保法案に反対してきました。しかし、国会で成立した法は尊重すべきであり、成立直後に廃止を求めて対立しては国政も国民議論も前に進みません。政府の運用を慎重に見守る期間が必要です。
一方で、法律家グループが安保法に対し違憲訴訟を進めています。これは当然だろうと思います。憲法9条を素直に読めば、自衛隊の存在、戦闘行為の後方支援、駆けつけ警護などは疑念が生じて当然です。政府は国民に説明責任を負っています。裁判を通して国民を納得させることです。司法も相当に重い判断を求められることは想像に難くありません。逃げることなく真正面から論じてほしいものです。自民党政府が憲法改正を視野に入れるのか、私は注目しています。