議員日誌490     一般質問 ③ 第3セクター     3.14

 全国の自治体において、行政改革の流れからは第3セクター(3セク)の設立は漸減しています。3セクの問題点は多くの著書にありますが、私が重要視していることは、その経営者や管理者のモチベーションの維持と経営責任の強調です。

   多くの場合、地域振興のために公費を投じて建設された大規模な施設の管理運営を目的として3セク(ほとんどが株式会社)が設立されます。つまりこの株式会社は当該地域振興施設の管理運営しか業務はありません。当然、業務拡張をする必要はありません。そして、当該施設は営利が目的ではありませんので、業務の達成度は曖昧、つまり責任も曖昧となりがちです。3セクの代表者にとって何が報酬アップの目安になるのか、そもそも報酬アップがあるのか、これらも曖昧です。一方で3セクの破綻はあり得ません、必ず市が支えます。経営責任は無きに等しい、こういう設定で設立当初のやる気をいつまで持続できるのか疑問です。

  また、3セクに任せる理由の一つに市が直営するより民間手法を活用できることがあげられますが、これも疑問です。役所が構想し計画して建てた施設を後から誕生した実績ゼロの3セク会社が運営して、民間手法を取り入れることなど机上の空論としか思えません。施設の非効率、下請け業者(納入業者)の未熟さなどの不都合は改善が難しいでしょう。また資本関係から市や地元業者からの横やりがついて回りますので、民間的手法には限界が見えています。

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