我が集落には世話人なる年番制度があります。110戸の自治会ですが毎年4人が当たり、夏祭りを始としていくつかの行事を担当します。今年はその4人の一人になりました。そして春の行事が灌仏会(俗に、お釈迦さま)です。
灌仏会は釈迦の生誕祭であり、地方によってさまざまな呼び方があるようです。しかし、歴史は古く奈良時代からあり、東大寺にも現存する行事であり、一定の型が全国に浸透しています。(写真のとおり) 釈迦誕生のときの姿である、右手で天、左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と唱える誕生仏の像を、花御堂(花で飾った小さなお堂)の中に置き、この像に甘茶をひしゃくですくってかける。住民が集まり、甘茶の接待のほか、献花や舞踊、合唱や稚児行列などの様々な行事も行われています。一般には、「花まつり」の名で仏教系の幼稚園などの年中行事になっており、俳句の季語としても広く親しまれています。