議員日誌509      平和教の経典         H28 5.7

 前号で憲法9条が平和教の経典となっていると申しました。経典となってしまったら、それに基づいて、国際紛争や日本の国防の現実に対処するための政策論争など望むべくもありません。国防に関して議論することすら忌み嫌れてしまいます。思考停止です。

   日本人(護憲派と言われる人たち)は日本国憲法は世界に誇れると言っています。特に平和主義を謳った9条はノーベル賞ものと言います。しかし、海外はどう見ているのでしょうか、軍隊放棄を明記しておきながらしっかり軍備している現状を称賛しているのでしょうか。井上氏が言うように「自己欺瞞」と映っているんじゃないでしょうか。しかも、護憲派の人たちが自衛隊を憲法違反と叫んでいるようには見えません。ほとんどの人が容認しています。やはり自己欺瞞です。

    9条に対する論理的思考、理性的解釈を喚起しなければ危険です。9条を変えられないのであれば、これは理想であって、現実的対応は程度の問題と割り切ることです。国防に関しては理想はあっても現実はそれなりに対応すべきものなのだと言い聞かせることです。その延長線上で、政策論争をすべきです。国防に関しては、自衛隊を容認する以上、政府が出した政策案をいきなり憲法違反と断じるのは感情的過ぎるか卑怯と映ります。反対であれば具体的デメリットを論拠とし、しっかり土俵に乗って政策論議をしてほしいものです。

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