議員日誌520    安保法と請願    H28 6.20

 安保関連法が成立したことは皆さんご存知のとおり。国政ではこれに対し、野党はこの関連法の廃止を主張しています。私も実は、当時法案可決には反対でしたが、あくまで民主主義、議論の結果、可決されたのであればこれをみとめなければなりません。法に不備があると主張するのは自由ですが、やはり時期というものがあるでしょう。ここは推移をみる必要があります。

  ところで本日、総務企画委員会が開催されました。そこに、「憲法違反の安保法制の廃止を求める請願」が提出されました。結果は不採択。しかし議論は40分にも及んだそうです。私は委員会が違いますので議論には参加しませんでしたが、上記の理由で本会においても不採択を支持します。但し、提出者の趣旨とは別の意味で、しっかり議論し続けるテーマだと考えます。

  日本の憲法は国防に関して記述がありません。戦争放棄、戦力不保持で国防が完結しないことは自衛隊の存在で明らかです。この状態で、憲法違反と表現することは、議論として成り立ちません。国防政策が全て憲法違反となってしまいます。「憲法違反」は一見わかりやすい表現ですが、国防議論を浅薄化する危険性があります。

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