議員日誌562   卓話 - 相続      H28 11.23

 私事ですが、75歳の叔母が昨夜他界しました。末期がんでしたが潔い見事な最後でした。余命いくばくもないことを知らされると、親族にもそれを告げ、身辺整理を少しずつ進め、病んで弱々しい姿を見せたくないといって、化粧と服に最後まで気を使った人でした。子供のころからずっと慕ってきた大好きな叔母でした。私を呼び捨てにする親族は、もう誰もいなくなりました。

 先日、機会あって、壱圓塾の例会で卓話として「相続」をやらせていただきました。人の死は自然の摂理であり相続は人間界の摂理であること。社会を安定させ維持するためには、その法的効果を発現させるために、相続手続きという法律行為を義務付けられていると申し上げました。多くの日本人は、相続手続きを権利と考えています。これは誤解であり、自ら正の財産の取り分がない場合でも義務と考えるべきです。負の財産であれば「放棄」という法律行為をすればよいのです。

 日本の相続手続きは、難関が多いとも申し上げました。これに関しましては稿を改めたいと思います。

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