議員日誌10 地域医療関係 

 県西地区には地域医療問題があります。医療問題ではこの地域を筑西・下妻医療圏と呼びます。桜川市、筑西市、結城市、下妻市、八千代町を包含する地域です。この地域では、医師が不足し、心疾患や脳疾患に対応した高度医療機関が少ないため、一刻を争う救急医療を域外のつくば市や栃木県の自治医科大に求める場合が多いのが現状です。

 また、筑西市と桜川市にはそれぞれ筑西市民病院、県西総合病院の公立病院がありますが、老朽化や医師不足から医療機能が低下し、そのため慢性的な赤字経営が続き、抜本的な再生が課題となっていました。国、県、医療圏、地元医師会(県、真壁医師会)は地域医療再生計画という共通認識の下、これまで研究・協議を重ねてまいりました。そして、2つの公立病院を統合し、新たに高度医療機能をもつ新中核病院を創る計画をたてたのです。我われとして大変喜ばしいニュースですが、解決しなければならない問題がいくつかあるようです。

①  どこに創るか(現在、2公立病院の中間、すなわち筑西市と桜川市の中間点と言うことしか決まっていない。両市の綱引きが激しい)

②   高度医療(300床、3次医療)を支える70人程度の医師団をどう確保するか。

③  新病院の経営形態をどうするか(公営か民営か)。

④  建設費(約70億円)をどうするか。

⑤  公立2病院をどのような形態で存続させるか

 

どれも難問です。今後はこれらの問題を丁寧に協議することになるでしょう。私たちも強い関心を持ち主張すべきことは主張しなければなりません。それには地域医療問題を基礎から勉強する必要があります。筑西市議会では中核病院推進委員会が建ちあがりました。全議員がメンバーです。

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