昨日、今定例会の最終日、採決がありました。私は十分審議のうえ、賛成討論を行い評決いたしました。全議案賛成です。ところが追加議案が提出されました。西部メディカルセンターに設置する医療機器の入札案件です。MRIの落札価格は約1億4千万年円。指名競争入札で応札業者は4社でした。ある議員から詳しい入札状況の質問があり、これに対する執行部の説明によれば、4社のうち2社が辞退、さらに1社が無効(予定価格を上回った)ということで、結果1社のみが有効でその業者が落札しました。
規定によれば、指名競争の場合、3社以上が応札することが成立の条件で、形式的には成立ですが、実質的には応札の後2社が辞退した時点で規定を満たさない状態です。さらに言えば、1社はあり得ないミスにより失格、故意としか考えられません。全体を知った時、議場の雰囲気が一変しました。10分間の休憩をはさみ採決、結果は否決となりました。
入札案件で議案否決は異例です。行政の担当者レベルでは、形式的に適式に行われた入札を没にすることはできなかったのでしょうが、疑義のある議案なら議会は堂々と否決すればよいのです。議会の矜持を見た思いです。