突出した人口減少
筑西市の人口は、平成17年の合併当時、約112,500人あったものが、5年後の22年には約107,500人に減少しています。つまり5年間で約5,000人の減少がありました。5年スパンの減少率は4.4%です。同時期、結城市では約52400人から52100人で減少率は0.6%、真岡市では約83,000人から約82,000人で減少率は1%となっております。比較すれば分かりますが、地理的にも、人口規模的にも似ている両市に比べて筑西市は突出して人口が減少しています。地域産業が衰退している証左です。
筑西市は、概ね平坦で、自然災害が少なく、気候的には人の居住に適しています。また、東京圏からの距離は70キロ程度であり比較的近く、さらに、鉄道と幹線道路が東西と南北に走ります。恵まれた産業基盤があるように思います。
それなのになぜ、突出して人口減少、すなわち産業が衰退するのでしょう。要因をどのように分析しているのかお聞かせ下さい。
市長の答弁
少子高齢化が進み自然動態(出生人口と死亡人口の差から生じる人口変動)の影響が大きくなっています。社会動態(転出人口と転入人口の差から生じる人口変動)も変化しています。今後専門家の分析を待つとともに、交流人口の拡大、定住促進に努めてまいります。
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これらが要点でした。私が主張している地域産業の衰退は認めていないようです。少子高齢化は全国的傾向です。筑西市の場合、人口流出が大きな原因なのです。これは雇用の問題だと思います。就職世代の人たちが、筑西市の産業に魅力を感じないか、そもそも職場が不足しているかです。あらゆる産業の可能性を踏まえて雇用の場を増やす政策を考える時だと思います。