議員日誌656   ミュシャ展   H29 11.4

下館美術館にて只今アルホンス・ミュシャ展が行われています。西洋絵画史、近代美術に関心のある方は当然ご覧になったと思いますが、あまり関心のなかったご同輩にはぜひ知っていただきたいのでお勧めします。

 19世紀末から20世紀初めにフランスを中心に欧州で流行した芸術様式をアールヌーボーと言いますが、植物模様や流れるような曲線が特徴であり、アルホンス・ミュシャはその代表的画家のひとりです。明治期の日本でもほぼリアルタイムで流行し、多くの日本人洋画家に影響を与えています。しかし、アールヌーボーは実はジャポニズム(日本の浮世絵を中心とした美術)の影響を強く受けています。江戸末期にヨーロッパに渡った日本美術が逆輸入したということになります。

  また、民族と祖国を愛する画家という点も見逃せません。理屈はいずれにしても、ミュシャの作品は感激ものです。

 

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