議員日誌684  鮭の稚魚の放流事業   H30 2.10

全国で鮭の稚魚の放流をイベント化し、地域振興や観光事業、教育に役立てています。筑西市でも、2月4日に地元漁協主催で鬼怒川において、2月10日には紫水ロータリークラブ主催で勤行川での放流が催されました。どちらも恒例事業となり多くの市民が参加しています。

 ところで、そもそも鮭の放流事業とは何故、何のために行われているのでしょうか、という素朴な疑問がわいてきます。本来、水産資源の確保であることは間違いありません。かつては遡上した鮭を捕獲し食用にしていましたが、現在では法律で禁止されています。現在、市場に出ている鮭類はすべて海で捕獲したものです。 日本では明治期以前は、鮭は自然回帰で十分とれていたのですが、近代化が進むにつれ河川の状況が変化(堰やダムの建設、汚染)し遡上して産卵することが難しくなりました。また、諸外国も含め、乱獲もあり個体数を激減させてしまいました。危機感を持った政府は明治期後半から昭和初期にかけ試行錯誤を繰り返し、現在の放流事業に行きついたのです。

 これに目付けたのが、各種の市民団体です。河川の自然を守ろうという団体、観光資源を発掘する団体、各種のイベントで町おこしを狙う団体。素晴らしいことです。この連鎖を大切にしたいものです。

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