先日、医療機器の入札について、その予定価格の決定が業者主導ということを述べましたが、入札業者が少ない場合、たとえ一般競争入札と言っても入札結果に疑問符が付く場合が生じます。先例に上げた、内視鏡関連一式の入札は落札率99%であったことは既報の通り。これだけでは疑問ということはありません。しかし、この入札に参加した事業者は3社で、それぞれ記載した価格は、 ①45,795,000円、②45,800,000円、③45,830,000円。①と②の差はなんと5,000円、②と③の差が30,000円。疑問を感じざるを得ません。
これまでの医療機器の入札における参加業者の入札用紙に記載した価格は、通常、落札価格の10%から50%の差が生じます。金額にして100万円から時には1000万円以上の差がつくこともあります。ところが件の場合、わずか0.01%と0.07%の差しかありません。私は、この入札はやり直すべきと考え、評決時には反対を表明しました。