主要国の再生可能エネルギーの発電比率が報道されています。ヨーロッパ主要国を上げますとイタリア40%、スペイン35%、ドイツ31%、イギリス26%、これに対し日本は15%であり大きく後れを取っています。これはそれぞれの国のエネルギー政策の違いによります。
福島事故以前の世界の潮流は脱CO2、つまり地球温暖化防止が重視され、脱石油と原子力推進は同時進行でありました。ところが福島事故を受けて、潮目は変わりました。脱原発です。日本でも1時的に原発ゼロ稼働となりましたが、一方で火力発電の増強が興り今も続いています。残念ながら、地球温暖化防止つまり脱CO 2、脱石油という話は忘れ去られています。
政府は一応、再生可能エネルギーの固定買取制度を導入しましたが、マスコミ対策がまずかったのか、市民受けが悪く、市民は太陽光発電事業者に対して悪感情を持つに至っています。太陽光や風力発電は燃料を必要としません。しかもCO2を出しません。長期的にみて最も安価で安全で自然に優しい。フランスを除くヨーロッパ主要国はこの事実に注目し、再生可能エネルギーの比率を高めているのです。火力に頼って地球温暖化に背を向け、太陽光発電を邪険にする日本に世界はどのような目を向けるでしょうか。