議員日誌23 付添議員

 市民の中には、市税を滞納するものがいます。背信的悪意から或いは浪費、怠惰から納税を怠る者はここでは論じませんが、事業失敗、失業、減収によりやむなく市税を滞納する者が少なからず存在します。私の知り合いT氏が、市税を300万円程滞納しており、今後どうしたらいいか相談を受けました。60歳代の夫婦二人暮らしで子供がなく、夫の給料だけで暮らしています。住宅ローンが月々12万円あり手取りが25万円程度です。ここ数年来の不景気で報酬が減額されてしまったそうです。

 議員としては、収税課で納税相談を受けるよう説得すべきだろう考え、付き添う形で本庁収税課へその滞納者T氏と出向きました。ここで驚いたのは徴税担当者の応対です。あたかも行政権力が市民をねじ伏せるが態度です。付添議員としては、T氏が全てを明らかにしてどうしたら支払いできるかと低姿勢で出向いているので、具体的に分かりやすく安心感を持って納税できるように相談に乗ってもらえるものと考えていました。専門用語を使い、威圧的で非人情的な応対に腹が立ち、「市民が低姿勢で相談に来ているのだから、もっと言い方に気を配って」と言うと、「議員は後ろに下がっていてください」との反論。窓口でこれ以上、本筋ではない口論をするのは無益なので、課長に事情を説明し、その場を離れました。

 ①    やむなく納税義務を果たせない者へ、しかも従順に相談に来た市民に対し市職員である徴税官は威圧的、非人情的に応対してよいのか。少なくとも数十年市税を支払った者への敬意の念は不要か。

 これで徴税効果を上げるだろうか。ぎりぎりの生活をしている者への配慮が欠ければ生活の健全化を断念させ、元も子もなくしてしまう懸念がある。

②    納税義務履行を説得し、付き添って収税課に来た市議会議員を忌避する徴税官の対応は正しいか。礼を失していないか。

  筑西市の収税率が他市町村と比べ、群を抜いているのであれば一理あるのですが、事実は違います。租税債権機構に出向してスキルを習得したことがどれほどの効果を生んでいるのか、議会の場で質す必要があるようです。

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