筑西市の誇りであります「板谷波山」-近代日本が生んだ陶芸界の巨匠―この人の作品を40年にわたり集め続けた神林正雄・節子ご夫妻が居られました。そのコレクションは44点に及び、国内でも著名な波山コレクションとなっておりました。ご夫妻が亡くなられ、相続人となった渡辺政代さんは、このコレクション―神林コレクションを両親の願い通り、筑西市にご寄付くださいました。
筑西市では、神林コレクションの寄贈を受け、波山記念館にて10月6日から11月4日まで「板谷波山―神林コレクション初公開」展を開催する運びとなりました。写真は、そのスタート時のセレモニー、レセプションの様子です。改めて板谷波山の偉大さ、巨匠ぶりを思い知らされます。
ところで、私は40年ほど前、東京で大学を卒業し某メーカーに就職しましたが、上司に出身地を聞かれ「下館」と答えたら「板谷波山のふるさとだね」と言われきょとんとしたことを覚えています。波山の知識がまるでなかったのです。これは地元教育の欠如がもたらした不幸です。現在の地元教育はどうなのでしょうか。