12月定例会の最大の話題は、小学校関連の30億円の補正予算議案でしょう。これほどの補正予算はあまり例がありません。この予算の第一の目的は、全小学校にエアコンを設置すること、それに合わせて大規模改造を行うことです。
私が注目したのは、一つには空調設置工事の金額の大きさです。16小学校に関しては空調設置工事のみで、その金額は約20億円。これから1教室辺りの工事費が割り出せます。残り10億円に関しては4小学校の大規模改修工事と空調設置工事が組まれており、空調工事のみの金額が分かりません。16小学校の場合を単純化して教室数で平均しますと、1教室辺り800万円程度の費用がかかる計算です。専門知識がないものとしては唸るばかりですが納得に足る資料が欲しかった。
もう一つは、これだけの公共事業にもかかわらず、国の助成があまりにも狭小ということ、全体の1割もありません。通常、小学校の校舎に関する工事費用は50％程度以上の助成がつきものです。これはいったんどうしたことでしょうか。
