議員日誌32  スピカビル活性化

 スピカビルを民間に売却して、下館駅前を活性化させるという市の提案に対しては、対案を出さざるを得ません。区分所有建物であるスピカビルをアパティアに売却することは前回述べた通りリスクが多すぎます。このリスクを回避するには、3階より上の階はそのまま市の保有とし、地下と1階、2階のフロアのみ売却する方法を取ることです。こうすれば管理組合の議決には市が参加することになります。所有フロアーを分割し新たな専有部分を造ることは、管理組合の特別決議(4分の3以上の賛成)が必要です。つまり市が同意しない限り不可能です。また、市が3フロア-を売却するにあたり、買い戻し特約をつける方法をとることです。契約違反を条件とした所有権移転仮登記をつける方法もあります。アパティアが不幸にも撤退あるいは破綻となった場合、市が買い戻すのです。価格は売った時の価格(正確には費用負担がある)です。アパティアが第3者に売却する場合、市が関与することができます。このましくない業種には否定することが出来るのです。

 確かに、こうすると自由度が狭くなりますので買い手がつきにくいことは事実でしょう。しかし、本当に自信があるのなら買うはずですし、第3者に売却する必要もないはずです。将来、採算が取れなくなったら市が買い戻してくれる保険があると理解すれば良いわけです。

 どうしても買い手がつかないなら、売らなければよいのです。もともと赤字ビルを民間に売却することに無理があります。その時は、公共施設として利用することを考えればよいのです。全部役所にせよとは言いません。文教、娯楽、保養、養護施設とし、指定管理者制度を組み込む方法があります。維持管理費はある程度抑制されます。市民は必ず理解してくれるでしょう。公共施設は土日、祝日は休館と言う人がいますが、そんなことはありません。しっかり開けてやっています。

 皆様のなかにも、いいアイデアをお持ちの方はいらっしゃると思います。市は仕切りなおして考えてほしいものです。

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