石巻市役所は、駅前ビルにあります。元々、商業ビルであったものを市が取得し、市役所として再利用するという全国でも珍しい形態です。これまでの経過は、旧庁舎は昭和33年建築、その後の人口増加行政事務の増加があり増設、分庁舎建設を経、平成5年ころより新庁舎建設は議論されていました。紆余曲折があり、平成17年の1市6町の合併を機に、再び新庁舎に関する議論がなされ、駅前商業ビルの閉鎖と同時期であったため、このビルの再利用を検討するに至った次第です。
我が筑西市とはやや事情が異なります。筑西市の場合、本庁舎の建て替えや移転は政治課題になっていません。必要がないからです。確かに大震災によりダメージを受けましたが、耐震工事(概算で5億円の費用)をすることで十分補強できるということです。スピカビル売却問題がありましたが、これは別問題で、否決であれば、その活性化、適切な利活用を図ることが本題で、そのために必要のない本店移転を計画するとなれば本末転倒です。ここは冷静に考えたいと思います。
個人的な印象ですが、横に広い駐車場の方が市民にとって利用しやすいと思います。1階フロアが商業スペースで上が本庁舎というのも好印象ではありませんでした。筑西市には相応しくないよう思います。スピカビルは分庁舎が最適です。
PS.「庁舎に窓が必要」という議論がありましたが、石巻の市役所には窓がありませんでした。職員は全く問題にしていません。窓のあるなしは論外という証左です。