近年、学童保育(小学生の放課後の健全育成を図るため、保育所、幼稚園、小学校の一部などで預かる制度)の需要が増加しています。少子化、小学生の減少という社会情勢の中で矛盾するようにも思えますが、共働き世帯の増加、祖父母世帯の労働年齢の延長などで、放課後の小学生を自宅で面倒見られる家庭が急速に減少している事情があります。そのため、受け入れ側ではかなり窮屈な状態であり、待機児童まで発生しています。筑西市では令和3年度には約70人の児童が待機となるようです。
小学校区により事情は異なります。複数の民間保育園、こども園、幼稚園等が学童保育を引き受けている小学校区では比較的スムーズに預けられるようですが、そうでない区域では小学校の一部を利用する学童保育のみとなり、需給はひっ迫しがちです。保育用の部屋も指導員も不足しているのが現状です。筑西市は地方創生戦略でも総合計画でも子育て世帯への支援は大きく取り上げているのに残念です。早急に最も需要が多い小学校の学童保育に手厚い予算をつけるべきです。