本日8日は消防団出初式が挙行されました。670余名の団員と43台の消防車両が並ぶ様は壮観です。私たち議員は朝9時に会場へ集合致しましたが、団員の方々は早朝6時から準備にあたられていました。本当にご苦労様です。
私ごとですが、28歳から39歳まで11年間、私も消防団に所属していました。私は自営業で、自ら直接仕事をしなければ収益が得られない環境でしたので、時間的なやり繰りに悩まされていました。仕事に穴をあけるために失う利益は大きかったと思います。しかし、そういうことに対する補償はありませんでした。これは現在も同じではないでしょうか。
消防団の果たす役割は、ただ単に消火活動だけではありません。常設消防(いわゆる消防署)の補完的役割でもないのです。それは、去年の3.11大震災ではっきりしたと思います。あの大災害では公務員が行う救助、支援活動では全く足りませんでしたが、消防団が非常時における臨戦救援隊としての役割を果たしました。これを維持するための適正な公的経費はどうあるべきか、常時(一般的な消火活動や操法訓練)においては個人的負担をなるべくかけない工夫はないのか、これを真剣に考えないと今後の担い手は確実に減っていくでしょう。消防車両や装備を充実させるだけでは、「非常時における臨戦救援隊」は維持できなくなるのではという不安を覚えながら、勇壮な車両隊列を見送りました。