議員報告68   新筑西市の都市構想

 本日の新聞報道によれば、議会の特別委員会は、スピカビルを本庁舎に活用すべという要望書を提出し、これに対し市長は「重く受け止めるが、従来のビル売却方針は安易に転換できない。今後、幅広く市民の声を聞いていきたい」とコメントしたようです。議会、市長とも相容れない主張となりました。言うまでもなく議会と市長は自治体の車の両輪、対立したままでは市民が不幸です。このままでは、現市役所本庁舎の耐震改修もスピカビルの有効利用も進みません。これで良いのでしょうか。

 双方の主張の欠けているものは、合併後の新筑西市の都市構想の視点です。市長の旧3支所への職員配置はすでに否決されましたが、これは旧4市町から新市への一体感の醸成期間としては不適切という結論です。一方、議会のスピカへの市役所移転案は、さらに深刻です。この案の連結案があり、それは大規模市民ホールを市役所跡地に建設することとなっています。つまり、下館駅北口の旧市街地のエリアに、市の骨格となる公共施設を集中する提案です。大規模公共施設として既に、アルテリオ(美術館)、シビックコア(税務署、法務局、検察庁)が存在します。この案が、新筑西市の都市構想として相応しいのでしょうか。

 筑西市の都市計画マスタープランの中に、将来の都市構想・新市街地検討地区(複合産業系)があります。筑西幹線道路と国道294、駅南から南に延びる都市計画道路のエリアを開発する構想がうたわれています。旧3町からのアクセツは現市役所・市民会館より格段に向上します。新筑西市の一体感の醸成を図る意味でも、筑西市の進化を実現するためにも、この構想を全面に出すべきではないでしょうか。

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