境町は人口約24000人の小規模自治体ですが、その地方創生政策により人口減少に歯止めをかけ、また国からのSDGs未来都市に選定されるなど注目に値する町です。その境町が「誰もが生活の足に困らない町」を目指し、自動運転バスを導入したことが大きくメディアに取り上げられています。自治体で導入例は境町が初めてということです。そこで我々明政会4議員と公明党会派2議員で視察してまいりました。
自動運転バスは、3台の運行でボードリー㈱との5年契約、総額5億2千万円で導入。乗客10人乗りの小型バスで近未来的デザイン、基本的に運転手はおらず、プロブラミングされた路線をロボットのように走行するシステム。ただし現状、保安員が一人同乗しています。試乗は始発地点からスタートし、一般道を時速20キロで走行、右折左折、信号停止、そして停留所で停止、いくつかの停留所を越えながら出発点に戻りました。
感想としましては、システムの完成度が低いと感じました。60分の試乗時間で2度プログラムエラー(停車)が発生したこと、公道を時速20キロという低速で走ることでの渋滞誘発、追い越しや対面右折車両に対する反応(急停車)などを経験しますと実用段階ではないように感じた次第です。費用や運行速度を考えますと、小型高機能のワンマンカーバスの方が現実的です。