相変わらず我が国の最大の政治関心は小沢問題であることが、改めて証明されました。小沢氏の判決報道のおびただしさは、一国の総理大臣をもしのぐものがあります。何故、これほど小沢一郎という政治家は報道ネタになるのか、与党の議員ではあるが党員資格停止を受けており、政治的影響力は大臣や与党幹部などと比べるべくもないはずの一国会議員にすぎないのに、です。
そのこととは別に、マスコミ報道に疑義があります。彼を悪役にした報道が圧倒的に多い様に見受けられます。あるテレビ番組では、有名キャスターが視聴者誰もが小沢氏を悪玉とみている、これが常識であるという語りで報道します。あの東京都知事殿は、公然と報道陣に対し、小沢氏に嫌悪感を示しながら半分負けたような判決だから善人ぶるなと言い放っておられました。多くの市民はその報道が真実だと思いこみます。このような報道が正義だとは思えません。おそらく放送法に抵触していると思います。
一市民は、詳細な事実、真実は分かりません。大手マスコミが日常的にある意図をもって、雰囲気や概念を流し続ければある種の刷り込みが行われます。この重大ごとに気付かずに刷り込みに加担している有名人がまた存在し、不用意な発言を行い話を複雑にしています。マスコミが襟を正すことは勿論大切で論じるまでもありませんが、一般市民は、論拠のないムード先行の報道には疑ってかかる態度が必要だと思います。
