視察2日目は名古屋市の「なごのキャンパス」です。この施設は名古屋市が民間事業者に賃料87万円で賃貸し、利活用に関しては全面的に委託しています。受託業者はトヨタ不動産でありトヨタ自動車のグループ企業。なごのキャンバスは、旧小学校の元の教室や施設、空間をほぼそのままの形状で利用しています。壁の塗装や上張りで雰囲気を変えている程度です。トヨタ不動産は、約180社にサブリースつまり再賃貸して収益を上げています。借りているのは大手企業、ベンチャー企業、個人事業者などで、サテライトオフィス、コワーキングスペースが中心です。この施設は大都市型ビジネス施設であり、筑西市には適さないものと思われます。
しかしながら、賃料はいずれにしましても、全面的に民間貸与または売却というのは一つの手本だと思います。学校跡地ごとにプロポーザルを行い、筑西市に適した提案を見つける、市が責任を以て吟味・検討し、賃貸または売却するという流れです。意外な掘り出し「案」がありそうです。