議員日誌98  市民アンケートとスピカビル①

 吉澤市長の1期目の最後の年度になりますが、選挙公約であった「スピカビルによる駅前の賑わいと街中の活性化」が宙に浮いています。昨年9月の民間売却議案と3支所への分庁舎議案が否決され、その後議会から市役所本庁舎をスピカビルに移転する提案を受けて、事実上スピカ対策は凍結されてしまいました。これを打開するために、市長が取った施策は2つあります。一つは統括審議監という専門部署を設置しスピカビルと本庁舎問題を担当させるもの、もう一つは、公共施設の適正配置をテーマに市民アンケートを実施し、この中で市役所本庁舎についてスピカビルに移転することの是非を問うというもの。

 私が問題にしている事は、スピカビルの利活用について真正面から問いかける設問を設けていないことです。これまでの私の質問に対して「市民の意見を聞いてから判断」と言うことでしたので、当然その設問を載せるべきです。また、議会の特別委員会の報告書で多数意見は「スピカビルは市役所本庁舎として利用する」というものですが、そもそも本庁舎移転や建て替えについて政治課題になっていない段階で、突然移転を持ち出すことは、議論として無理があります。スピカビルの有効活用に行き詰ったために本庁舎移転案を持ち出したようなもので、市民は納得するでしょうか。

 何れにしましても、現本庁舎について、耐震補強工事が必要であることを明記して、改修工事をすべきか、移転すべきかという設問を載せたことは評価できます。現本庁舎を訪れて、古いから移転すべしと考える市民がどれくらいいるのでしょうか。早くアンケート結果を見たいものです。

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