3月17日に採決が行われました。不採択（否決）となった「インボイス制度の実施中止を求める請願」について考えます。インボイス制度の導入は決定されていますが、商工会議所などは実施反対を表明しています。零細業者で、取引相手が業者という場合、課税業者にならないと取引から外されるというケースがほとんどです。零細業者が課税業者を選択するとなると消費税の納付義務が生じ、事務処理量が増えることに加え経費が嵩みます。結果、弱者へのムチとなりかねません。
これは、免税業者が批判される益税の問題の解決にはなりません。一般消費者を主な取引相手とする零細業者は、これまで通り、免税業者を選択するでしょう。インボイスは不要です。つまり課税業者にならざるを得ない零細業者だけを狙い撃ちにしています。請願が不採択となったのは残念でした。
最終日に、事前通知のない2議案が提出されました。これにつきましては稿を改めます。
