県西総合病院は、筑西市と桜川市の一部事務組合(県西総合病院組合)が運営しています。運営に際しての費用の負担比率は凡そ2対8(筑西市2、桜川市8)です。組合にも議会があり、10人の議員(筑西市4人、桜川市6人)で構成されます。筑西市と桜川市の対立になれば議員数から言って桜川市の勝利となります。筑西市は、今後中核病院を単独で推進するためには、この組合から脱退し、費用負担の回避(総合病院の再興を図れば膨大な費用が発生する)、ベット数の割譲(総合病院のベット数は299床ありますが、旧明野町、旧協和町の持ち分122床は筑西市の持分に当たる。)を図りたいところですが、そうなれば総合病院の運営が危ぶまれますから組合議会が承認しないでしょう。筑西市が抜けるということは組合の解散ということになりますから桜川市の議会の賛同も必要です。これも現実的には不可能です。
筑西市は、桜川市と一部事務組合(県西総合病院組合)を構成しているという現実を抱えながら新たな病院建設に邁進しようとしているのです。この事実が大きな障害になりつつあります。