議員日誌1105 西部メディカルセンターの決算診断 ② R5 10/23

 

     表ー1過去5年間の実績と目標値 (カッコ内の数字は目標値)

目標値を下げる正当性についてー ② 医業収益、医業収支比率


 収支の項目過去5年の実績を調べますと、令和3年、令和4年は10億円、11億円の黒字です。しかし、これはコロナ補助金(国庫支出)が20億円、18億円と続いたからです。令和2年の10億円もそうです。この補助金がなければ令和2年から、△11億円、△10億円、△7億円という赤字決算でした。

 医業収益の第1期中期目標は49億円でした。これが第2期中期計画の令和4年度目標は42億円と設定しており7億円下げています。同様に、医業収支比率(医業収益÷医業支出)は91.5%から79%へ12.ポイント以上下げています。これは令和3年度の実績、つまり41億32百万円、74.9%を踏まえて現実的数字に近づけたのでしょう。令和4年度の医業収益は43億円超であり目標値42億円を越えました。しかし先にも述べた通り、補助金がなければ赤字であったことは事実です。医業収益の目標値を下げる意味は、達成可能の数値をだしただけであり、価値があったのでしょうか。

 医業収支比率とは医業収益÷医業支出で表されますので、本来100以上が正当値です。91.6%から79%へ下げるなどありえない話です。厳しく言えば経営に甘えがあります。やはり第2期中期計画の目標値引き下げには疑問があります。

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