議員日誌1104 西部メディカルセンターの決算診断① R5 10/21

表ー1 過去5年間の実績と目標値 (カッコ内の数字は目標値)

 目標値を下げる正当性についてー① 患者数

表ー1は、西部メディカルセンターの5年間の決算資料から抽出したデータです。目標値は議会に提示された中期計画の目標値です。

西部メディカルセンターは4年毎に目標値(計画値)を定めることが法定されてい(地方独立行政法人法)。これを中期計画といいます。第1期中期が平成30年度(2018年度)から令和3年度(2021年度)、第2期中期が令和4年度(2022年度)から令和7年度(2025年度)です。中期計画では様々な項目について目標値が定められます。表―1の「外来患者数」から「看護師数」はそのほんの一部です。注目して頂きたいのが第1期中期目標の目標値に比べ、第2中期計画の目標値が下がっていることです(カッコ内青字)。筑西市の補助金以外は下がっているのです。

 第2期中期計画の初年度は令和4年度です。外来患者数の目標値は第1期の445人から350人へと21%減少です。入院患者数の目標値は224人から160人へ28%減です。医業収益が計画どおりに達していない現実があるのに患者数を減じる目標値(計画)を掲げたことに疑問を持ちます。第1期中期計画最終年度の令和3年度の実績は外来366人、入院123人、この実績を踏まえて現実的数字に近づけたということでしょうが、医業収益を億単位で上げなければならないはずです。令和4年度はコロナ補助金が18億円あったので黒字ですが、これがなければ7億円の赤字です。これでは目標値に達したところで今後は赤字が予想されます。

 

以下次稿。

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