さる6月8日、「地震と原発」をテーマにした講演会が開催されました。講師は小川仙月氏、主催は「筑西市の環境を考える会」です。日本は地震大国、平成23年の東日本大震災以降でも熊本地震、今年の能登半島地震が起きています。そして全国に52基の原発があり、その内6発電所11基が稼働中です。各電力会社は厳しい安全基準を満たしたものだけが稼働しているということで安全を主張します。国策でもあり、新設、再稼働の原発は増える可能性が有ります。
しかし仙月氏は独自の分析から疑問を呈しています。新安全基準は想定される巨大地震の被災を考慮して策定されていますが、それでも想定外の被災を受ける可能性はあり、福島のような事故の可能性はゼロにはならないと分析しています。仙月氏は、もっと厳しい安全基準が必要だと主張します。そして現在の避難計画には問題点が多く、実効性を高める施策が必要と主張しています。
私は、現在の核分裂による原子力発電には反対です。たとえ過酷事故が起きなくても、使用済み核燃料は半永久的に放射能を出し続けるのです。これ以上の環境破壊はありません。SDGsにも逆行します。時間はかかるでしょうが、核融合による原子力技術の完成を待つべきです。