わが下野殿自治会には、農地水保全活動組織があります。会員は自治会住人全員で、その活動は主に水田地帯の農道法面(のりめん)の除草作業です。夏場ではほぼ毎月1回は活動をします。皆さん猛暑の中、よく活動してくださいます。実際に作業に参加するのは20人程度でしょうか。出席者には日当が支払われます。この財源は、公費で賄われています。
筑西市では下野殿を含め、24団体が保全活動を担っています。その運営費は年間で約2,200万円。この予算の目的は、農地(おもに水田)の多面的機能――豪雨よる災害防止と減災、環境保全、地下水の涵養、等々――を保全する団体を支援することです。
そうであるなら「多面的機能を保全する」ということに関してしっかり学ぶことも必要かと思います。何をすることが保全につながることなのか、現状のように農道法面を除草するだけでよいのか、水田をしっかり水田たらしめることが最も重要な保全ではないか、それには農業の担い手を確保し育てることが重要なこと、このことに沿った活動に広げなければならないでしょう。