市立明野幼稚園は昨年閉鎖となり、園舎の解体工事が進んでいました。(議会報告53号にその経過を載せてあります。)入札により工事価格は1憶9000万円で契約し、6月定例会で承認され始まったものです。そして9月定例会の会期中に、執行部からこの解体工事の補正予算が必要になるという説明がありました。その見積もり価格は千万円単位です。原因は、園舎の解体を進めていたら大量にアスベストが発見され、また、敷地内に大量の焼却灰が埋設されていたというもの。
説明に対し、多くの議員から質問が飛びました。見積もりの詳細を求める意見もありましたが、私はそもそも、園舎の解体工事価格の見積もりに、アスベストの処理費が含まれていなかったということが疑問です。昭和48年当時の建物であることを考慮すれば、アスベストが使用されていることは素人でも疑います。さらに、埋設焼却灰の処理費が上乗せされていましたが、この土地は民間所有者から借地したもので、借地以前からの埋設という可能性も排除できません。その調査に関する資料もなく処理費を上乗せすることは納得できません。
入札事案の請負工事において千万円単位もの追加工事が発生しました。単なる補正予算で済むことなのか、その追加工事費の価格の正当性をどう担保するのか、執行部も議会も難問を抱えました。