議員日誌138    行政視察ー教育改革

 私たち筑西市議会筑政会は教育改革の先進市、広島県呉市を訪れました。会議室において2時間半に亘り、教育委員会の指導主事2名から講義を受けました。呉市の人口は約24万人、筑西市の2倍強ですが、小学校の数は44校(3年前まで51校)、中学校は28校、筑西市(小学校20校、中学校7校)に比べ相当数が多いということが分かります。当然、小中学校の統合は大きなテーマであり、平成16年には市立学校統合基本方針が策定されていました。具体的に、どの学校をいつまでに統合するということが記されており、これに基づいて、数年間の準備を経て小学校の統廃合はすでに実績がありました。 

 こればかりではありません。小中一貫教育が既に行われています。9年間を一貫した義務教育と捉え、独自のカリキュラムを作成し実行しています。法律では小6、中3が厳然とあるわけですが、小4までを初期、小5から中1までを中期、中2中3を後期とし、小中をまたいで継続して教育するものです。学力の向上という面では成果が上がっているようです。ここで注目すべきことは、分離型という方法をとれば一貫教育は学校の統合を必ずしも伴わないということです。

 小学校の統廃合はおそらく時間を要します。その間、真の教育改革ともいえる小中一貫教育が遅れることは大きな損失です。統合と一貫教育を別工程で平行に進める必要性を痛感しました。

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